映画女優　トレイシー・ローズ　Traci Lords - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Traci Lords　　

トレイシー・ローズ

本名： Nora Louise Kuzma
生年月日： 1968年5月7日
出身地：米オハイオ州／ステューベンビル
身長： 170cm

★1984年にデビューし、『ペントハウス』誌のセンターフォールドを飾るなど1980年代中盤にアメリカのポルノ業界で一世を風靡し“フットボールバスト”（つまり、その先端がフットボールのように尖っており、少し上を向いている…）と呼ばれた。

　10歳のとき、離婚した母に連れられロサンゼルスに移り住む。たった15歳で世界中に知られる“ポルノ・クイーン”となる。
　“ポルノ・ムービー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた名作「アナザー・フィッシュ人魚公愛 / Talk Dirty to Me 3」を初め、多くの作品に出演したが、18歳のときに年齢を詐称が露見して業界を震撼させる大事件となり引退した。
　未成年だと発覚した際、当の本人は逮捕されずに彼女の作品の制作者達が逮捕され、ポルノ業界関係者は彼女を未だに恨んでいる。
　話題性もあり引退後も沢山の編集モノが発売された。なお、1986年「トレイシー・テイクス・トーキョー」（Traci Takes Tokyo）は日本で撮影され、愛染恭子と共演している。
　しかしトレイシーは演劇を学び、1988年には、“脱ポルノ”（ベッド・シーン、ヌード・シーン、水着シーンは当然あるが…）の一作目、ジム・ウィノースキー監督のSFスリラー「トレイシー・ローズの美女とエイリアン」に起用された。
　その後、とある町の伝説的なロッカーで名うてのバイカーでもある主人公と、彼に憧れる少女のロマンスを、ミュージカル・シーンたっぷりにおとぎ話風に描いた、ジョン・ウォーターズ監督の傑作1990年「クライ・ベイビー」でワンダ役を演じ、若きジョニー・デップと共演した。
　1994年には、社会に溢れる理不尽な輩に怒りの鉄槌を降り下ろし、殺人を繰り返す良き家庭の平凡な主婦の姿を通して、現代人の心の中に巣食うフラストレーションと怒りと殺人衝動を鋭くえぐる悪趣味なブラックユーモアに満ちたホーム・ドラマ、ジョン・ウォーターズ監督の「シリアル・ママ」に出演、キャスリーン・ターナー、リッキー・レイクらと共演した。
　そして、人間とヴァンパイアの混血として生まれてきた黒人ブレイドが、スーパー・ヒーローとして活躍するSFアクション、スティーヴン・ノリントン監督＆ウェズリー・スナイプス主演の1998年「ブレイド」では、ラクウェル役で出演している。
　近年では、旧友の遺言により、20年ぶりに再会した6人の仲間たちが廃病院のようなところに閉じ込められ、次々と残虐な方法で殺されていく様を描いた、ジェームズ・K・ジョーンズ監督のホラー2006年「6＋　シックス・プラス」に出演、ディナ・メイヤー、ガブリエル・アンウォーらと共演。
　そして2007年にも、万全の警備を誇る高級住宅地に潜む殺人鬼の恐怖を描くサスペンススリラー、スティーヴン・ブリッジウォーター監督の「隣人は闇に潜む」に出演した。

彼女は、離婚を経験したのち、1995年にアルバムを発表し歌手デビューも果たしている。また、エアロビクスのビデオを出したり、自伝本も出版。日本のロックバンド“横道坊主”のプロモーションビデオ撮影の為に来日したことがあり、ライブにも飛び入り参加した。近年は家出少女たちの保護施設をサポートしている。2番目の夫と2匹の猫とロサンゼルスに在住。