映画女優　シルヴァ・コシナ　Sylva Koscina - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Sylva Koscina　　

シルヴァ・コシナ

本名：シルヴァ・コシュチナ
生年月日： 1933年8月22日
出身地：旧ユーゴスラビア／ザグレブ
身長： 179cm
没年月日： 1994年12月26日

　旧ユーゴスラビアのザグレブ（現クロアチアの首都）に生まれた。
　11歳の時、姉を訪ねてイタリアに移る。その後イタリアで高校を卒業してナポリ大学医学部に入学。1952年には、“ミス・ディ・タッパ”の栄冠に輝いている。
　1954年、イタリア一周自転車レースの優勝者に花束を渡す役を務め、その時の彼女の容姿が注目を集めて、22歳の時に映画界入り。
　1956年、第2次世界大戦後のイタリアに生きる庶民の人生の歓びや哀しみを、ある一人の初老の鉄道機関士の姿を通して描いた、映画史に残る感動作、ピエトロ・ジェルミ監督の「鉄道員」で長女のジュリアを演じてスターの仲間入りを果たす。
　その後はイタリアのみならずアメリカ・ドイツ等の映画に出演し、国際派女優として120本以上の映画作品で活躍。
　女の想念を描いたフェデリコ・フェリーニ監督の初のカラー作品1965年「魂のジュリエッタ」では、ジュリエッタ（ジュリエッタ・マシーナ）の友人役で出演している。
　1966年には、美女を配したライト感覚のアクション活劇、ラルフ・トーマス監督の「キッスは殺しのサイン」で、エルケ・ソマー（エックマン）と共に美女の凄腕の殺し屋ペネロープを演じている。
　1968年、ジャック・スマイト監督＆ポール・ニューマン共演のおっとりとした戦争コメディ「脱走大作戦」では、捕虜収容所になった大邸宅の持ち主の未亡人役を美しく魅力的に演じている。
　禁断の作家マルキ・ド・サドの原作『ジュスティーヌ、または美徳の不幸』の映画化、原作とは異なる、ジュスティーヌの愛と波瀾万丈の冒険を描く、ジェス・フランコ監督の1969年「マルキ・ド・サドのジュスティーヌ」では、伯爵の妻役で登場。
　1970年には、14歳以下の少年部隊の活躍を描いた戦争アクション、フィル・カールソン監督の「要塞」でロック・ハドソンと共演。
　従来の「黄金の七人」の趣きを変え、男としての“超能力”を持った主人公が上流社会に乗り込んで、社長夫人、侯爵未亡人、女実業家などの六人の美女を相手にくりひろげるエロチシズム篇、マルコ・ヴィカリオ監督の1971年「黄金の七人1+6　エロチカ大作戦」では、女実業家カルラ役を脱ぎっぷりよく演じた。
　1972年には、マカロニ・ギャング映画の巨匠フェルナンド・ディ・レオ監督のミラノを舞台に繰り広げられるアクション映画「皆殺しハンター」に出演している。
　呪われた屋敷に迷い込んだ美女を襲う恐怖を描いた、イタリアン・ホラーの巨匠マリオ・バーバ監督の1973年「新エクソシスト　死肉のダンス」では、テリー・サバラス、エルケ・ソマーらと共演している。
　1980年には、4つの都市を舞台に、4人の監督が描くオムニバス・セクシーコメディ映画「サンデー・ラバーズ」に出演。
　そして、マカロニ・ウェスタンなどでカルト的な評価を得ているセルジオ・コルブッチ監督のエロティック・コメディ1987年「ハイレッグ・アバンチュール　セクシーギャル灼熱の情事」では、ラウラ・アントネッリと共演した。

　私生活では、一時期（1967年～1971年）、映画プロデューサーのライモンド・カステッリと結婚していた。
　1994年、乳癌のためイタリア・ローマで死去。享年61歳。