映画女優　メアリー・スティーンバーゲン　Mary Steenburgen

Mary Steenburgen　　

メアリー・スティーンバーゲン

生年月日： 1953年2月8日
出身地：米アーカンソー州／ニューポート
身長： 173cm

　大学では演劇を学ぶ。1972年にニューヨークに移り、舞台に出演するようになる。1978年映画デビュー。
　名優ジャック・ニコルソンによって見出され、彼の監督デビュー作で主演のエンタテインメント・ムービー、絞首刑を免れるため、男手を必要とする女性と結婚した男の奇妙な生活を描いた、1978年「ゴーイング・サウス」にヒロインとして出演。
　1979年には、イギリスの著名なSF作家H・G・ウェルズと、殺人鬼として名高い切り裂きジャックを結びつけ、2人を19世紀後半から現代にタイム・スリップして描くSF映画、ニコラス・メイヤー監督の名作「タイム・アフター・タイム」に親切な女子銀行員エミイ役で出演。
　そして、成功や出世とは無縁の平凡な男メルヴィン・デュマーが経験する、数奇な巡り合わせを描いた、ジョナサン・デミ監督の実話に基づくコミカルなドラマ1980年「メルビンとハワード」（日本未公開）では、ポール・ル・マットの妻役でアカデミー助演女優賞やゴールデングローブ賞助演女優賞など主要映画賞の助演賞を独占した。
　以降魅力的な個性が受けて多くの作品に出演。コメディ作品以外でもその実力を発揮して各ジャンルで活躍。
　ある一族の4つの家族の生き方を描き、現代の家族の姿に子育てという普遍のテーマを絡めた異色のコメディ、俳優出身のロン・ハワード監督のヒット作1989年「バックマン家の人々」では主人公の妻カレン役を演じ、スティーブ・マーティン、キアヌ・リーブスらと共演。
　映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の続編で3部作の3番目にあたる、ロバート・ゼメキス監督の1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」ではドクが恋に落ちてしまうクララ・クレイトン役で出演、マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、エリザベス・シューらと共演している。
　1993年には、肉体的、精神的に傷つきやすい家族を守って生きる青年の姿を通して、家族の絆、兄弟の愛憎、青春の痛み、そして未来への希望を描いた心優しきヒューマン・ドラマ、ラッセ・ハルストレム監督の「ギルバート・グレイプ」で主人公ギルバートの不倫の相手の中年の夫人ベティ・カーヴァーを演じ、ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、レオナルド・ディカプリオらと共演した。
　近年では、婚約者との幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くしたのを機に、悪に制裁を加える“処刑人”と化すサスペンス・スリラー、ニール・ジョーダン監督＆ジョディ・フォスター主演の2007年「ブレイブワン」にキャロル役で出演している。

　私生活では、1980年に「タイム・アフター・タイム」で共演したマルコム・マクダウェルと結婚して二児をもうけるが、1990年に離婚。1995年に俳優のテッド・ダンソンと再婚した。