映画女優　ナターシャ・リチャードソン　Natasha Richardson

Natasha Richardson　　

ナターシャ・リチャードソン

生年月日： 1963年5月11日
出身地：イギリス／ロンドン
身長： 175cm
没年月日： 2009年3月18日

　父親は映画監督のトニー・リチャードソン。母親は女優のヴァネッサ・レッドグレイヴ。祖父はサーの称号を持つ俳優マイケル・レッドグレイヴ。さらに叔父コリン、叔母リン、妹ジョエリーも俳優という芸能一家に育つ。
　4歳の時、父トニー・リチャードソン監督の戦争映画1968年「遥かなる戦場」に端役で映画初出演。ロンドンの演劇学校卒業後に色々なジャンルの舞台に立つ。「アンナ・カレニナ」でブロードウェイに進出。1998年にはサム・メンデスの「キャバレー」に出演、トニー賞も受賞している。
　1984年から本格的に映画出演する。現代社会と隔絶された環境で育った女性と、彼女を取り巻く人々の姿を通して、真の人間らしさとは何かを描いたヒューマン・ドラマ、マイケル・アプテッド監督の1994年「ネル」では、ポーラ役を演じジョディ・フォスター、リーアム・ニーソンらと共演した。
　両親の離婚で生き別れになっていた双子の少女がもう一度親たちを結び付けようとあの手この手で作戦を練る姿を描いた、ナンシー・マイヤーズ監督の1998年「ファミリー・ゲーム/双子の天使」では双子の母役を演じ、デニス・クエイド、リンジー・ローハンらと共演。
　ヘアドレッサー・コンテストを背景に、家族の修復を描くヒューマンドラマ、パディ・ブレスナック監督の2000年「シャンプー台のむこうに」ではシェリー・アレン役を演じ、ジョシュ・ハートネット、レイチェル・リー・クックらと共演した。
　2002年には、ニューヨークのチェルシー・ホテルに集う都市生活者の心模様を詩的に描いた、イーサン・ホーク監督・ユマ・サーマン主演の「チェルシーホテル」に出演。
　そして、シングル・マザーの客室係がひょんなことから未来の大統領候補と出会い、恋に落ちていく姿をロマンティックに描いた、ウェイン・ワン監督の「メイド・イン・マンハッタン」では、ジェニファー・ロペスと共演。
　近年では、人気作家スーザン・マイノットのベストセラー小説を、豪華アカデミー女優陣の競演で映画化した感動作、ラホス・コルタイ監督の2007年「いつか眠りにつく前に」で、ヴァネッサ・レッドグレイヴ演じるアンの長女役（コンスタンス）で母子共演している。

　私生活では、1984年に映画プロデューサーのロバート・フォックスと結婚したが後に離婚。1994年「ネル」で共演した、アイルランドの俳優リーアム・ニーソンと1994年7月に結婚、二児をもうけている。
　2009年3月18日、米ニューヨーク市内の病院で死去、45歳。カナダ・モントリオール近郊のスキー場で16日に転倒事故に遭って脳死状態に陥り、18日に生命維持装置を取り外されたという。（ニューヨーク・ポスト紙）