映画女優　ミランダ・リチャードソン Miranda Richardson

Miranda Richardson　　

ミランダ・リチャードソン

生年月日： 1958年3月3日
出身地：英マージーサイド州
身長： 165cm

　子供のころから演じることに興味を持ち、Bristol Old Vic Theatre Schoolで学んだ後、1980年からウエスト・エンドなどの舞台で活躍。テレビ出演も多く、1983年から1989年まで放映され、全部で4シリーズが制作されたローワン・アトキンソンのコメディ・シリーズ「ブラックアダー」ではエリザベス1世を演じた。
　1955年、イギリスで絞首刑となった最後の女性ルース・エリスの物語、マイク・ニューウェル監督の1985年「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」で主役のルース・エリスを演じ映画デビュー。同作での演技が高い評価を得て、日中戦争時の上海で生活していたイギリス人少年の成長を描く、スティーブン・スピルバーグ監督の1987年「太陽の帝国」のビクター夫人役に起用された。
　そして、危険で甘美なラブ・サスペンスとしての側面と男の友情や人間としての在り方を描いた、ニール・ジョーダン監督による秀作1992年「クライング・ゲーム」では英国アカデミー賞助演女優賞を受賞。
　またルイ・マル監督が、ジェレミー・アイアンズ、ジュリエット・ビノシュ主演で描いた、愛と官能の不倫映画同年「ダメージ」のイングリッド役でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。
　イタリアの古城でバカンスを過ごす、ツアーに集まった4人の女性の変化していく様を描く、マイク・ニューウェル監督の同年「魅せられて四月」ではローズ・アーバスノットを演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。
　ノーベル賞詩人T.S.エリオットと彼の妻ヴィヴィアンの知られざるエピソードを描く、愛と哀しみの物語、Brian Gilbert監督の1994年「愛しすぎて詩人の妻」ではT.S.エリオットの最初の妻ヴィヴを演じ、アカデミー賞にノミネートされている。
　鬼才ティム・バートン監督が“首なし騎士”の伝説を映画化したゴシック・ホラー、1999年「スリーピー・ホロウ」ではヴァン・タッセル夫人を演じ、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチらと共演。同作は、幻想的な舞台美術が美しく、1999年のアカデミー美術賞を受賞している。
　2002年には、ヴァージニア・ウルフに書かれたベストセラーを完全映画化し豪華共演陣で3つの時代に生きる、3人の女描く文芸大河ロマンの決定版、スティーブン・ダルドリー監督の心に響く人間ドラマ「めぐりあう時間たち」に出演、ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ、トニ・コレット、クレア・デインズら豪華キャストと共演した。
　近年では、世界的ベストセラーとして知られるファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズの映画化第4弾、マイク・ニューウェル監督の2005年「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」にリータ・スキーター役で出演、ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンと共演している。

　彼女は、テレビ、舞台でも活躍しており、それぞれの分野で高い評価を受けている実力演技派女優。