映画女優　キャスリーン・クインラン　Kathleen Quinlan

Kathleen Quinlan　　

キャスリーン・クインラン

本名： Kathleen Denise Quinlan
生年月日： 1954年11月19日
出身地：米カリフォルニア州/パサディナ
身長： 165cm

　高校時代の1972年に映画デビューしている。学生時代は体操の選手としてナショナル・チームに参加した経験もあり、将来はコーチになろうと思っていたが、エージェントの勧めで女優業を志す。下積み生活の頃はその身軽さを活かしてアクション・シーンのスタンド・インもしていたらしい。
　TV映画を中心に活動し始め、ダニエル・ペトリ監督の仕事や　生き方に焦点を当てたドラマ1976年「ライフガード」から本格的に映画に出演。
　1979年にはブロードウェイでメリル・ストリープと共演してシアター・アワードの新人賞を受賞。
　見知らぬ女性から預かった小包のために、国際的な軍事機密をめぐるスパイ事件に巻き込まれた男性の悲喜劇を描いているコメディー映画、シドニー・ポワチエ監督の1982年「ハンキー・パンキー」では、ジャネット・ダン役で出演した。
　1983年には、往年の人気TVシリーズを、スティーヴン・スピルバーグ製作の下、本人も含めた4人の監督が集まってオムニバス作品として映画化した、「トワイライトゾーン／超次元の体験」に出演。同作は、何気ない日常生活の中に潜んでいる人間の恐怖や夢が、現実のもとなった世界に迷い込んだ人々の運命を描いている4話構成の映画（ヴィック・モローは、本作品の撮影中に事故死した。）。
　遺伝子組みかえＤＮＡ（デオキシリボ核酸）技術工業化に通産省が踏み切り、バイオ時代が本格化したために今後起こるであろう細菌汚染アクシデントの恐怖を描いた、ハル・バーウッド監督の1985年「バイオ・インフェルノ」ではユタ州の郡保安官の妻でバイオ工場のガードマンとして働いているジョーニー役で出演。
　そして、伝説のバンド“ドアーズ”のボーカリスト、ジム・モリソンの疾風のごとき生涯と、彼を支えたパメラとの愛情を“ドアーズ”の音楽とともに描く青春映画、オリヴァー・ストーン監督の1991年「ドアーズ」では濡れ場を披露、ヴァル・キルマー、メグ・ライアンと共演している。
　アポロ11号から16号までの月面探査船計画でただ一機月に到達できなかったアポロ13号、その絶体絶命の危機と地球への生還描く人間ドラマ、ロン・ハワード監督＆トム・ハンクス主演の1995年の「アポロ13」では、ジム・ラベル船長の妻を好演してアカデミー助演賞にノミネートされている。
　ドライブの途中、見知らぬ場所で愛妻を誘拐された男の奪回劇を描いたサスペンス・カーアクション、ジョナサン・モストウ監督の1997年「ブレーキ・ダウン」ではカート・ラッセルの妻エミーを演じた。
　近年では、20年以上もアメリカの国家機密をソ連のKGBに売り渡していた実在のFBI捜査官のスパイ事件を映画化したポリティカル・サスペンス、ビリー・レイ監督＆脚本の2007年「アメリカを売った男」に出演、クリス・クーパー、ローラ・リニー、ライアン・フィリップ、デニス・ヘイスバートらと共演している。

　彼女は、精悍な顔立ちと美しい瞳を持った魅力的な美人女優。
　私生活では、一時アル・パチーノと同棲生活を送ったこともあるらしいが、1994年に俳優のブルース・アボットと結婚した。　