映画女優　ジェニファー・オニール　Jennifer O'Neill

Jennifer O'Neill　　

ジェニファー・オニール

　　

生年月日： 1948年2月20日
出身地：ブラジル／リオデジャネイロ
身長： 173cm

　父はスペイン系アイルランド人、母はイギリス人。ティーン時代はモデルとしてテレビ・雑誌で活躍。
　1968年より映画・テレビに出演しはじめる。
　実質の銀幕デビューは、無法の町リオ・ロボを舞台に展開される壮絶なアクションと西部男の心意気を描く、ハワード・ホークス監督＆ジョン・ウェイン主演の王道西部劇「リオ・ロボ」で、ヒロインの若い娘シャスタを演じ、その美しさで注目された。
　1971年には、性への好奇心と、美しく優しい年上の女性への思慕の情と、同時に湧き起こる思春期を迎えた少年の微妙な心理をノスタルジックな感覚で描いた、ロバート・マリガン監督の青春映画の傑作「おもいでの夏」で若き未亡人のドロシーを演じ、一気にスターダムに躍り出た。同作は、ミシェル・ルグランの哀愁漂うメロディに乗せ、思春期の少年ハーミー（ゲーリー・グライムス）と彼女が演じる年上の女性ドロシーが体験する一夏の切ない恋物語（思春期体験もの）。
　1973年には、ダイヤ密売組織とそれを追う私立探偵の戦いを描いたハードボイルド・アクション、トム・グライス監督＆ドナルド・サザーランド主演の「ダイヤモンドコネクション」でヒロインの美しい社長令嬢ポーラを演じている。
　翌1974年には、死人の霊が生きている人間にとりつくという再生現象をテーマとしたサスペンス、J・リー・トンプソン監督の「リーインカーネーション」ヒロインのアンを演じた。
　そして1975年には、典雅にして不気味な貴族の愛憎物語、ルキノ・ヴィスコンティ監督の遺作となったイタリア映画「イノセント」でジャンカルロ・ジャンニーニ演ずる伯爵が、ラウラ・アントネリ演ずる妻（ジュリアーナ）を忘れるほど夢中になる美しい愛人（テレザ）を演じ、イタリアでも知名度をあげた
　1977年には、1980年代にイタリアン・ホラーの金字塔を築いたルチオ・フルチ監督の至高のサスペンス・ホラー「ルチオ・フルチのザ・サイキック」でバージニア役を熱演している。
　1980年代に入るとフルチの呪いなのか、イタリアの仕事に嫌気がさしたのか、アメリカに戻った。
　1981年には、思考するだけで人間を破壊する超能力をもつスキャナーたちを描くSF映画、デイヴィッド・クロネンバーグ監督の「スキャナーズ」で美しい女性スキャナー役で出演。
　近年はテレビ映画の出演が多くなり、1995年には、海軍を舞台に、血気盛んな若い兵士と、海軍大佐を夫に持つ野心的な女流作家が繰り広げるロマンティック・ラブ・ストーリー、ジョージ・ミラー監督のTV映画「ネイビーパッション」に出演、ニコレット・シェリダンと共演している。

　私生活では、自ら19歳で妊娠中絶を経験している事から、熱心な純潔運動家・プロライフ運動家としても精力的に活動している。