映画女優テイタム・オニール　Tatum O'Neal - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Tatum O'Neal　　

テイタム・オニール

本名： Tatum Beatrice O'Neal
生年月日： 1963年11月5日
出身地：米カリフォルニア州／ロサンジェルス
身長： 170cm

　父親は俳優のライアン・オニール、母親も女優のジョアンナ・ムーア。4歳の時両親が離婚、母の元で育つが養育権を巡る裁判によって7歳の時、父の元に引き取られる。
　9歳の時に父親と共に、1930年代の禁酒法時代、本当の親娘かどうか判らない男と少女の陽気なペテン旅行を描いた、ピーター・ボグダノヴィッチ監督の1973年「ペーパー・ムーン」に出演、映画デビュー。同作では、史上最年少（10歳）でアカデミー助演女優賞に輝き、受賞最年少記録を塗り替えた（撮影当時9歳。それまでは1962年の「奇跡の人」でパティ・デュークが16歳で受賞）。また、シャーリー・テンプル（1930年代アメリカの象徴的存在女優）の再来かと騒がれたりもした。
　その後3年間は勉強に専念し、アメリカの映画草創期に生きた人間たちの映画に託した夢と人生を描く、ピーター・ボクダノビッチ監督＆父ライアン・オニール共演の1976年「ニッケルオデオン」の不愛想な少女フォーサイト役で復帰。
　アメリカ西海岸の町にある少年野球リーグを題材に、お荷物的存在のチーム“ベアーズ”が、奮戦しながら勝ち抜いていく姿を描いた、マイケル・リッチー監督の1976年「がんばれ!ベアーズ」にアマンダ役で出演、最も稼ぐ人気子役スターに。
　サマー・キャンプで出逢った生活環境のまったく異なった少女2人が、さまざまな出来事を経て友情を深めていく姿を描いた、ロナルド・F・マックスウェル監督の1980年「リトル・ダーリング」では、ロールスロイスで父親の見送りを受ける金持娘フェリス役で出演、下町育ちのエンジェル役のクリスティ・マクニコル、“キャンプ・トマホーク"に来ている男の子ランディ役のマット・ディロンらと共演した。
　そして同年、ジュールス・ダッシン監督のロマンス映画「レッスン・イン・ラブ」で大人への脱皮をはかり、17歳のオールヌードを披露、リチャード・バートン、ケイト・リードらと共演。同作は、日本でも若い人たちを中心にヒットし、“忘れられない青春映画”の寡作に。しかし以後、役に恵まれず次第にスクリーンから遠ざかってゆく。

　私生活では、1970年代にはマイケル・ジャクソンと交際していたらしいが、1986年にテニス選手のジョン・マッケンローと結婚して一時引退。3人の子供に恵まれるが1992年に離婚。同年映画界に復帰している。

　1996年には、多くの人に愛されながら、27歳の若さで他界した天才画家ジャン＝ミシェル・バスキアの生涯を、彼が駆け抜けた1980年代のホットなＮＹアートシーンを背景に描いた伝記映画、ジュリアン・シュナベール監督の「バスキア」でCynthia Kruger役を演じ、ジェフリー・ライト、クレア・フォラーニ、デイヴィッド・ボウイ、ゲイリー・オールドマンら豪華キャストと共演している。
　近年は、1998年～2004年にアメリカのケーブルテレビ局HBOが作成した連続ドラマで、アメリカ、ニューヨークに住む30代の独身女性4人の日常生活をコミカルに描かれた作品「Sex and the City」や“法と秩序”を守るために奔走する刑事、そして検事たちの活躍を通して大都会の人間模様が描かれる1990年からの長寿ドラマ「ロー&オーダー」などのテレビシリーズに出演している。