映画女優　エミリー・モーティマー　Emily Mortimer

Emily Mortimer　　

エミリー・モーティマー

生年月日： 1971年12月1日
出身地：英イングランド／ロンドン
身長： 173cm

　父親は劇作家。演技を正式に習ったことはなく、オックスフォード大学で英語とロシア語を学びながら学生劇などに参加。在学中にモスクワ・アーツ・シアター・スクールに6ヶ月留学。1995年イギリスのTVミニシリーズ「THE GRASS VIRGIN」で脇役ながら女優デビュー。以後、脇役から徐々に頭角を現し、イギリス、ハリウッドの両方で活躍している。
　19世紀末、アフリカで猛威を振るった伝説の人食いライオン2頭と2人の男の戦いを描く冒険ドラマ、マイケル・ダグラス＆ヴァル・キルマー主演のスティーヴン・ホプキンズ監督作1996年「ゴースト＆ダークネス」でヘレナを演じ、アメリカ映画初出演。
　イングランドの女王エリザベス一世の数奇な半生を描く歴史大作、シェーカル・カプール監督の1998年「エリザベス」ではエリザベスの侍女のカット・アシュレーを演じ、ケイト・ブランシェット（エリザベス）、ジェフリー・ラッシュ、ジョセフ・ファインズらと共演した。
　1999年には、有名ハリウッド女優と平凡な男の恋の行方を、ユーモアたっぷりに描く、ロジャー・ミッシェル監督の「ノッティング・ヒルの恋人」に出演、ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラントと共演。
　そして同年には、人気ミステリー・ホラーのシリーズ第3作、ウェス・クレイヴン監督の2000年「スクリーム 3」に出演、ネーヴ・キャンベル、デヴィッド・アークェット、コートニー・コックスらと共演。
　ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「恋の骨折り損」の映画化だが、舞台は1939年に設定され、ブロードウェイのスタンダード・ソングをちりばめられたミュージカル仕立てになっている、ケネス・ブラナー監督＆主演の「恋の骨折り損」にキャサリン役で出演、アリシア・シルヴァーストーンらと共演した。
　少年の日の自分と向かい合うことで、忘れていた本当の自分を取り戻すという、大人のためのファンタジー、ジョン・タートルトーブ監督の同年「キッド」ではブルース・ウィリスとの共演を果たした。
　2001年「LOVELY AND AMAZING」でインディペンデント・スピリット賞を受賞。
イギリス・リヴァプールを舞台に、ドラッグ精製人のアメリカ人とアメリカ人嫌いのイギリス人男がひょんなことからコンビを組み、究極のドラッグを巡って、ギャングや警察、殺し屋まで巻き込んだ大争奪戦を展開するハード・アクション・コメディ、ロニー・ユー監督の2001年「ケミカル 51」では、ダコタ・フィリップス役で出演。
　2002年には、英国の植民地だった20世紀初頭のインドネシアを舞台に、行政官として派遣されてきた英国人青年が、“スリーピング・ディクショナリー”と呼ばれる奇妙な風習に反発しながらも、やがて現地の女性と真実の恋に落ちていく姿を切なく官能的に描いた、ガイ・ジェンキン監督＆ジェシカ・アルバ主演の「スリーピング・ディクショナリー」に出演。
　伝説のビート作家、アレグザンダー･トロッキのノワール小説を映画化したサスペンス、デヴィッド・マッケンジー監督の2004年「猟人日記」でリジー役を演じ、ユアン・マクレガー、ティルダ・スウィントンらと共演。同作でロンドン映画批評家協会賞助演女優賞にノミネートされている。
　そして、イギリスの上流社会を舞台に、持ち前の野心で地位と財産を手に入れる男の運命を描くサスペンス、ニューヨーク派の名匠ウディ・アレンが初めてロンドン・ロケを敢行した2005年「マッチポイント」で、ジョナサン・リス・マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソンと共演。同作は、ゴールデン・グローブ賞4部門ノミネート、アカデミー賞脚本賞ノミネート。世界中のマスコミから賞賛を浴びた。
　近年では、1960年代から1980年代にかけて大人気を博したコメディシリーズ「ピンクパンサー」のリメイク版で復活した、ショーン・レヴィ監督の2006年「ピンクパンサー」に出演、スティーブ・マーティン（クルーゾー警部）、ケヴィン・クライン、ジャン・レノ、ビヨンセ・ノウルズら豪華キャストと共演している。

　私生活では、「恋の骨折り損」で共演したアレッサンドロ・ニヴォラと2003年に結婚し、息子が一人いる。現在はロサンゼルス在住。