映画女優　エリザベス・モンゴメリー　Elizabeth Montgomery

Elizabeth Montgomery　　

エリザベス・モンゴメリー

　　

本名： Elizabeth Victoria Montgomery
生年月日： 1933年4月15日
出身地：米カリフォルニア州／ロサンゼルス
身長： 169cm
Nickname： Liz
没年月日： 1995年5月18日

☆ アメリカ三大テレビネットワークの一つであるABCで放映された「奥さまは魔女（Bewitched）」の
魔女“サマンサ”を演じたことで広く知られる女優。

　俳優ロバート・モンゴメリーとエリザベス・ブライアン・アレンの間に生まれる。彼女が生まれる前になくなった姉と、1936年に生まれた弟がいる。
　1955年に父の出演するテレビ番組「ロバート・モンゴメリー・プリゼンツ」と、映画1955年「軍法会議」でデビューを果たす。

　そして、1964年から1972年までアメリカのABCで全254話が放送された「奥さまは魔女」では、主人公のお茶目で可愛い魔女サマンサ（金髪のかわいい若奥様サマンサ・スティーブンス）役でレギュラー出演、一躍お茶の間の人気者になった。
　ドラマのあらすじは、広告代理店に勤めるダーリン・スティーブンス（170話までディック・ヨーク、171話からディック・サージェント）が結婚した相手、サマンサは魔女だった。彼女の結婚に反対する母親のエンドラを初めとする彼女の親戚たちも現われ、スティーブンス家に次々と珍騒動が巻き起こる…。というもの。
　同ドラマが大変な人気作となったため、アメリカでは続編としてサマンサとダーリンの娘を主人公にした「タバサ」がつくられた。さらにアメリカでは類似企画のバーバラ・イーデン主演「かわいい魔女ジニー」が登場した。日本でも1966年から日本語吹替版で放映された。
　エリザベスは、サマンサ役で5度エミー賞を受賞、ゴールデングローブ賞にも4度ノミネートされた。

　そして1974年には、テレビ映画「私は犯された/エレン夫人の秘密」の犠牲者役でエミー賞にノミネートされている。
　翌1975年には、ポール・ウェンドコス監督のテレビ映画「女死刑囚の秘密」で殺人者（冤罪者）を演じた。
　そして1978年には、ボリス・セイガル監督＆ジェーン・シーモア共演のテレビ映画「開拓者たち」で困難に直面した1820年代オハイオの強い女性を演じている。
　1979年と1982年に、日本のロッテCMに出演し、1982年のCMでは和服姿を魅せた。
　1985年の映画「エイモス」では、看護婦役として、残忍な悪役も演じている。
　1995年9月12日放映のアニメーション版「バットマン」の一エピソード［Showdown］で、特別ゲストとしてバーの女給役を演じたのが最後の仕事であった。彼女は、その他にいくつかのナレーターもこなしている。

　彼女にはハリウッド・スター特有の華やかさや派手な話題性はなく、明るく前向きな主婦を演じるのに適していた。エリザベス自身、「奥さまは魔女」が終了した後はサマンサの有名な鼻を動かす仕草は、頼まれてもやりたがらなかったという。
　後に、1960年代、アメリカでテレビ放映され人気を博した“サマンサ”を中心に繰り広げられるラブ・ファンタジーをリメイク映画化した、ノーラ・エフロン監督の2005年「奥さまは魔女」では、オスカー女優のニコール・キッドマンが彼女の役を演じている。

　私生活では、1956年からギグ・ヤングと、1963年から10年間は「奥さまは魔女」のプロデューサであるウィリアム・アッシャーと結婚生活を送り、3人の子供を持つ。この関係はアッシャーの不倫によって終わりを告げる。そして2年間リチャード・マイケルズと同棲の後、1993年に俳優ロバート・フォックスワースと結婚し、終生添い遂げることになる。

　1995年5月18日、家族が見守るなか、大腸癌により62歳で亡くなった。