映画俳優　マーロン・ブランド Marlon Brando - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Marlon Brando　　

マーロン・ブランド

本名：マーロン･ブランド・ジュニア
生年月日： 1924年4月3日
出身地：米／ネブラスカ州オマハ
身長：約178cm　
没年： 2004年7月1日（享年80歳）

　6歳のときに父親の仕事の関係でイリノイ州シカゴに移住。気性の荒い父親、酒癖の悪い母親に傷つきながら、多感で反抗的な青春時代を過ごすが、女優志願の姉の影響を受け、19歳の時に役者を目指してニューヨークに移り、ニューヨーク演劇ワークショップで演技を学ぶ。
　1944年からブロードウェイの舞台に立つようになり、1947年に監督のエリア・カザンに認められてテネシー・ウィリアムズの戯曲「欲望という名の電車」の舞台に立つ。この作品は大成功を納め、2年に渡るロングランになる。
　この舞台の成功で、ブランドのもとに映画界からも沢山のオファーが舞い込み、1950年の「男たち」で映画デビュー。その1年後、映画「欲望という名の電車（ブランチ役はヴィヴィアン・リー）」が、エリア・カザン監督によって作られる。
　1954年「乱暴者」で反抗的な若者を演じ、口篭もったようにしゃべる独特の演技スタイルで一世を風靡し、若い世代からは反抗世代の象徴として絶大な支持を集める。それとともに戦後を代表する伝説的な名優として他の俳優達の目標となる。あのジェームス・ディーンを始めとする数多くの俳優が彼のスタイルをコピーしたといわれている。
　1954年の「波止場」では、ブランド独特のセリフまわしと圧倒的存在感でアカデミー主演男優賞を受賞。
　1972年の「ゴッドファーザー」でもマフィアのドン、コルレオーネを演じアカデミー主演男優賞を受賞する。しかし、ブランドはこの賞を辞退し、かわりにアメリカ・インディアンの虐待を非難する声明を、代理人として授賞式に出席したアメリカ・インディアンの女性に代読させて波紋を呼んだ。
　ベルナルド・ベルトルッチ監督の1972年「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は、当時では大胆な性描写があり、イタリアでは公開後4日にして上映禁止になり、フランス、ロンドン、ニューヨークでも議論を呼んだ。
　1978年「スーパーマン」の頃は世界で最も出演料の高い俳優としてギネスブックに記録された。それでいてブランドはノーギャラで映画に友情出演することもしばしばあったという。

　ブランドは、撮影中にトラブルを起こすことも多く、台詞をすぐに忘れ、女グセが悪かったのでハリウッドでも札付きのトラブル・メーカーとしても知られている。また、これだけ偉大になると、スキャンダルが多くなってくるのも仕方のないことかもしれないが、息子が娘の恋人を殺すという事件や78歳にもなって元愛人に訴えられ、1億ドルの損害賠償を求められたりと私生活でのトラブルなどで新聞のゴシップ欄をしばしば賑わしていた。

＜asahi.com ニュース＞
　米映画「ゴッドファーザー」のマフィアのボス役や「地獄の黙示録」などで知られる俳優、マーロン・ブランドさんが1日、ロサンゼルスの病院で死去した。80歳だった。米メディアが2日、一斉に伝えた。6月30日夜に入院した。死因は明らかになっていないが、米CNNによると、ブランドさんは数年来、心臓を患っていたという。