映画女優　マリサ・メル　Marisa Mell - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Marisa Mell　　

マリサ・メル

本名： Marlies Theres Moitzi
出身地：オーストリア／グラーツ
生年月日： 1942年2月24日
身長： 173cm
没年月日： 1992年5月16日

　目鼻立ちがクッキリ整った絶世の美人女優。ミステリアスな美貌と均整のとれた抜群のプロポーション、
そのゴージャスな存在感！　“イタリアの夜の女王”、麻薬やアル中絡みの“スキャンダル”など、ネタに事欠かなかった…。

　15歳でダンスを極めるべく単身パリで修行。20歳でウィーンのマックス・ラインハルト演劇学校に入学、そこでシェイクスピアやコクトーなどの演劇の舞台に立つ。
　1954年に自国映画「DAS LICHT DER LIEBE」で映画デビュー。その後暫く、ドイツ語圏の映画に出演。
　1963年に交通事故に遭って重傷を負うものの、其の回復後には以前に増して広い範囲の映画に出演することに。
　1964年には、イギリスのリゾート地で計画された映画祭が、街ぐるみの大騒動に発展していく様子を描く、英国映画界の鬼才中の鬼才ケン・ラッセル監督のコメディ「フレンチ・ドレッシング」に、人気絶頂のセックス・シンボルBB=ブリジット・バルドーならぬフランスの3流女優FF役で出演。
　そして同年には、中世の性豪カサノヴァが現代に甦った・名うてのプレイボーイであるNATOの将校が、女と冒険を求めてヨーロッパ中を駆け巡るエロチック・コメディ、マルチェロ・マストロヤンニ主演のエクスタシー・アドベンチャー、マリオ・モニチェッリ監督＆脚本の「カサノヴァ'70」に出演した。
　1966年には、カルヴィン・J・パジェット監督の凄腕スパイが活躍する冒険アクション映画「地獄のランデブー」に美女チャリティ・ファレル役で出演。
　イタリアで人気爆発のコミックの映画化で超スーパーマンの物語、マリオ・バーヴァ監督のアクション映画1968年「黄金の眼」では、ヒロイン（怪盗ダイアボリックの恋人エバ）役で出演している。
　ルチオ・フルチ監督の人気作1969年「女の秘めごと」では、ミステリアスなヒロイン（医師の妻スーザン）を好演した。
　1970年には、美しい花売娘に惚れられたのが運のツキで女房も忘れ恋敵と争ううち、あやまって彼女を刺し殺さざるをえなくなったイタリア男の悲喜劇、エットーレ・スコラ監督の「ジェラシー」にベテラン娼婦のシルバーナ役で出演、マルチェロ・マストロヤンニ、モニカ・ヴィッティらと共演した。
　1971年には、快楽と物欲の世界を描いたエロティック・サスペンス、デイヴ・ヤング監督＆ロベール・オッセン共演の「夜の放蕩者」に出演。
　そして1975年には、自分の夢のために恋人を捨て華やかな世界に身を投じた主人公マホガニーが、結局その世界に幻滅し恋人の元へ戻っていく、というお話、華やかなファッション界に生きる1人の女性のドラマチックな人生を描く、ベリー・ゴーディ監督の「マホガニー物語」で、ダイアナ・ロス（マホガニー役）やアンソニー・パーキンス（写真家役）と共演している。

　1992年にオーストリアのウィーンで喉頭ガンのため死去した。