映画女優　ヴァージニア・マドセン　Virginia Madsen

Virginia Madsen　　

ヴァージニア・マドセン

生年月日： 1963年9月11日
出身地：米イリノイ州／シカゴ
身長： 165cm
Nickname： Gina

　消防士の父と詩人でエミー賞受賞歴のある母との間に生まれる。デンマーク人、アイルランド人、ネイティブ・アメリカンの血を引いている。右目が緑色で、左は茶色と緑が混ざった色をしている。俳優のマイケル・マドセンは兄。
　親友の母親に恋をした青年を描いた異色の青春ラブ・ロマンス、ルイス・ジョン・カリーノ監督の1983年「恋のスクランブル」でアンドリュー・マッカーシー、ジャクリーン・ビセット、ロブ・ロウらと共演し映画デビュー。同作では、片乳丸出しで熱演。
　翌1984年には、パソコンがひょんなことから意思を持ち始め、所有者の恋人を愛するようになるというSFコメディ、スティーヴ・バロン監督の「エレクトリック・ドリーム」で、かわいいチェリストのマデリーン役を愛らしく演じている。
　そして同年、“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキスを舞台に、覇権をめぐって繰り広げられる勢力争いを描く、デヴィッド・リンチ監督のSF超大作「砂の惑星」に出演、注目される。
　亡き最愛の妻をバイオ・テクノロジーの力により甦らせようとする科学者の物語、アイヴァン・パサー監督の1985年「クリエイター」では、バーバラ役でシャワーを浴びるシーンやベッドシーンもこなした。
　1987年には、ウェイン・ワン監督のロス市警と買収組織の癒着などを絡めたサスペンス「スラム・ダンス」に、殺されてしまう白い肌のブロンド美人のヨランダ役で出演。
　1989年には、ロジャー・スポティスウッド監督のサスペンスTV映画「灼熱の女」で濡れ場も演じ、妖艶な魅力を見せた。
　1990年には、テキサスの田舎町を舞台に、野心あふれる男と2人の女をめぐる犯罪と罠を描くサスぺンス、デニス・ホッパー監督の「ホット・スポット」に、中古車屋の社長の妻ドリー役で出演、濡れ場や夜の湖でバックヌードを披露、ドン・ジョンソン、ジェニファー・コネリーらと共演した。
　女流作家シドニー・ガブリエル・コレットの、最初の夫との結婚前後の出来事を綴った愛欲メロドラマ、ダニー・ヒューストン監督の1992年「コレット　水瓶座の女」では、女優のポラール・ソーレル役でマチルダ・メイ（ガブリエル）とのレズシーンも演じている。
　息子を殺した日本人ヤクザを愛してしまった女と、悪徳企業に組を潰され復讐に燃えるその青年ヤクザを描くアクション、ノーベルト・バーバ監督の日米合作1994年「刺青 IREZUMI」では、ジーナ・ヘインズ役を演じ、仲村トオル、石橋凌、兄のマイケルと共演している。
　彼女は、1980年代は青春映画で活躍、1990年代はB級作品を中心に様々な役柄をこなすものの良作に恵まれずにいた。
　しかし、中年男2人組の1週間の小旅行と、恋愛模様をユーモラスに描いたドラマ、アレクサンダー・ペイン監督の2004年「サイドウェイ」でウェイトレスのマヤを演じ、アカデミー主演女優賞とゴールデングローブ主演女優賞ノミネートや全米批評家協会賞の助演女優賞受賞をはじめ各映画賞で絶賛され、ようやくその実力も認められることに。
　近年では、1980年代にアメリカで起こった実話を基に、呪われた家に引っ越してきた家族を襲う恐怖を描いたオカルトホラー、ピーター・コーンウェル監督の2009年「エクトプラズム　怨霊の棲む家」に母親サラ役で出演している。

　私生活では、俳優ビル・キャンベルと婚約するが結婚には至らず。その後、ジョン・ヒューストン監督の息子で俳優のダニー・ヒューストンと1989年に結婚したが、1992年に離婚。その後、俳優アントニオ・サバト・ジュニアとの間に2004年に息子が誕生している。