映画女優　ジーナ・ロロブリジーダ Gina Lollobrigida

Gina Lollobrigida　　

ジーナ・ロロブリジーダ

生年月日： 1927年7月4日
出身地：イタリア／スビアコ
身長： 165cm

　大工の娘として生まれる。歌手を目指していたが、第二次世界大戦で一家が没落し、音楽学校への進学を断念。ローマの美術学校に通いながら、映画へエキストラ出演。、持ち前の美貌とグラマーな肉体を生かして、ミス・イタリア・コンテスト入賞をきっかけに女優となる。
　美しいプロポーションに目をつけたマリオ・コスタ監督が1948年「愛の妙薬」に起用し本格的に映画デビュー。
　クリスチャン・ジャック監督＆ジェラール・フィリップ主演の1952年「花咲ける騎士道」のアドリーヌ役で国際的評価を得て、25歳のフレッシュな可愛らしさが映画ファンの話題の的になった。
　希望のない現実から逃げ出して、夜ごとの夢に魅了されてゆく青年の姿を描いたロマンチック・コメディー、ルネ・クレール監督の1952年「夜ごとの美女」ではその美貌とグラマーぶりが世界中に知られ、以後各国の映画に出演し国際スターにのしあがった。
　1956年には、パリのサーカス団を舞台に、空中ぶらんこ乗り3人組の三角関係を描いたラブ・ロマンス、バート・ランカスターとトニー・カーチス主演の「空中ぶらんこ」に出演、タイツ姿で客を釘付けにした。
　19世紀前半に花開いたフランス・ロマン主義文学の巨匠ヴィクトル・ユーゴーの同名小説を映画化した、ジャン・ドラノワ監督＆アンソニー・クイン主演の文芸ロマンス1956年「ノートルダムのせむし男」では、美しい娘エスメラルダを熱演。
　旧約聖書のソロモン王とシバの女王の物語をかつてないスケールと豪華キャストで描いた、スペクタクル史劇、キング・ヴィダー監督＆ユル・ブリンナー主演の1959年「ソロモンとシバの女王」では、シバの女王役を艶やかに演じた。
　1964年には、カトリーヌ・アルレー原作の同名小説を映画化したサスペンス・スリラー、ベイジル・ディアデン監督の「わらの女」に付き添いの看護婦マリア役で出演、悪役アンソニーを演じたショーン・コネリーと共演した。
　風光明媚なシチリア島を舞台に、17歳の少年の甘く切ない初恋をみずみずしく描いた青春映画、マウロ・ボロニーニ監督の1968年「さらば恋の日」では40歳を過ぎてもなお肉体的魅力を発揮して、17歳の少年の初体験を手ほどきする叔母を演じた。
　1974年に写真集『私のイタリア』を出版。近年は写真家として活動している。

　私生活では、1949年ユーゴ出身の医師ミルコ・スコフィチと結婚、一児をもうけたが、1971年に離婚している。