映画女優＆歌手　ライザ・ミネリ　Liza Minnelli

Liza Minnelli　　

ライザ・ミネリ

本名： Liza May Minnelli
生年月日： 1946年3月12日
出身地：米カリフォルニア州／ロサンゼルス
身長： 163cm

　父は、イタリア系アメリカ人映画監督のヴィンセント・ミネリ。母は、ショウビズ界の伝説的なタレントであるジュディ・ガーランド。
　1949年に、わずか2歳で映画「Good Old Summertime」でデビュー。そして、7歳にしてN.Y.パレス・シアターにて母ジュディの出演するステージ中、ダンスを披露、ステージ・デビューも果たす。
　1963年にブロードウェイにデビュー。1964年には、1stアルバム『Liza! Liza!』をリリース、瞬く間に50万枚のセールスを上げた。その後1965年にブロードウェイミュージカルの「Flora the Red Menace」でトニー賞の主演女優賞を受賞。
　そして1968年には、本格的にスクリーンの世界へ飛び込み、スーパースターへの階段を順調に昇り始めた。
　1972年には、ドイツにヒットラー率いるナチズムが台頭した頃、芸能の世界も一種の退廃の極みに達しようとしていた。そんななかで1人前のボードヴィリアンを夢みる少女の芸と恋の青春を鮮やかに描いた、ボブ・フォッシー監督の「キャバレー」で、主役のキャバレー歌手サリー・ボールズを演じ、1973年のアカデミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞をダブル受賞するなど、その歌唱力と演技力が高い評価を受けた。同作は、アカデミー助演男優（ジョエル・グレイ）・撮影・美術監督・音響・編集・編曲の8部門を制覇している。
　その後、アメリカの禁酒法時代を背景に展開する海洋アドベンチャー・ロマン、スタンリー・ドーネン監督の1975年「ラッキー・レディ」ではクレアを演じ、ジーン・ハックマン、バート・レイノルズらと共演。
　二大女優が華麗に演じる、ハリウッド・ミュージカルの香りあふれる一編、父のヴィンセント・ミネリが監督した1976年「ザ・スター」では、イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエと共演している。
　1977年には、愛し合いながらも愛する音楽のため別れなければならない男と女を描いた、マーティン・スコセッシ監督＆ロバート・デ・ニーロ共演の「ニューヨーク・ニューヨーク」で若きシンガーのフランシーヌ役を熱演。
　1990年代にはフランス人シンガー、シャルル・アズナブールとの共演や、ドナ・サマーらをフィーチャーした久々のアルバム『Gently』をリリースし、母ジュディの名声を超える活躍を続けた。
　そして、タップダンス教室で練習に励むアマチュア・ダンサーたちとその教師との交流と成長を描く人間ドラマ、ルイス・ギルバート監督＆制作の1991年「ステッピング・アウト」では、小さなタップダンス教室を開いているメイヴィス役で主演した。
　その後アルコール依存症や薬物中毒になり、一時は引退の危機さえ囁かれたが、カムバックし再び第一線で活躍。
　しかし、2001年にウィルス性の脳炎に罹り、療養中に体重が40キロ以上も増え、声がでなくなるなど再び歌手活動の危機を迎えるものの、再び奇跡的な復活を遂げている。
　近年では、ちょっとエッチでキュートな女神たちが全ての女性に捧げるハッピー・ラブ・コメディ、ビリー・ケント監督の2006年「ミーシャ・バートンの Sex in Ohio」に出演、ミーシャ・バートン、パーカー・ポージー、ポール・ラッド、ヘザー・グラハムら若手キャストと共演している。
　彼女は、現在でもアメリカを代表する歌手、女優として舞台を中心に活躍している。

　私生活では、離婚歴4回。4人目の夫へ暴力を振るったかどで訴えられ、また元運転手の男性からセクハラと暴力で訴えられたこともある。