映画女優　メラニー・ロラン　Melanie Laurent - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Melanie Laurent　　

メラニー・ロラン

生年月日： 1983年2月21日
出身地：フランス／パリ
身長： 157cm

　俳優ピエール・ロランと元バレリーナである母親のもとに生まれる。アシュケナージ及びセファルディム系ユダヤ人の家系であり、祖父はナチスの迫害を受けたという。
　ジェラール・ドパルデューに見出されて女優としてデビュー。脇役・小さな役での出演が続いたが、パリを舞台に、父との確執と愛情、亡き母への思慕、ピアノへの情熱を通して、孤独な若者が大人の男に成長して行く様を描いた、ジャック・オーディアール監督＆ロマン・デュリス主演の2005年「真夜中のピアニスト」当りから脚光を浴び始めた。
　そして、オリヴィエ・アダムの同名小説から生まれた、親と子の葛藤と、慈愛に満ちた愛情物語、フィリップ・リオレ監督の2006年「心配しないで」では、体当たり的な演技で主役リリーを好演、第32回（2006年度）セザール賞にて有望若手女優賞、第12回リュミエール賞にて新人女優賞などを受賞した。
　同年には、同じ敵と戦いつつ命を軽視されてしまった兵士の存在をじっくりと描いた傑作、ラシッド・ブシャール監督の戦争ドラマ「デイズ・オブ・グローリー」に出演。同作は、2007年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。
　翌2007年には、捜査に抜擢された新米の女刑事が、遠回りしながらも、事件の核心部分に肉迫していく、アルフレッド・ロット監督の「スマイルコレクター」で主人公のシングルマザーのリューシー刑事を演じている。
　余命わずかな青年の目を通して、リアルなパリの日常風景を描いた珠玉のヒューマンストーリー、フランスの名匠セドリック・クラピッシュ監督の2008年「PARIS（パリ）」では、教授に惚れられる女学生レティシアを演じ、ロマン・デュリス、ジュリエット・ビノシュらと共演。
　彼女が監督・脚本をこなした短編映画「 De moins en moins」は、2008年の第61回カンヌ国際映画祭の短編コンペティション部門にて上映された。
　2009年には、ナチス占領下のフランスを舞台に、それぞれに事情を抱えたクセのある登場人物たちの暴走をユーモアたっぷりに描く、クエンティン・タランティーノ監督のアクション大作「イングロリアス・バスターズ」にフランス人のショシャナ・ドレフュス役（ナチスに家族を虐殺され、その復讐の機会を目論む…。）で出演、ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、マイク・マイヤーズ、ダイアン・クルーガーら各国を代表する俳優たちと共演している。同作は、2010年第82回アカデミー賞の作品賞など8部門にノミネートされた。
　2009年、「イングロリアス・バスターズ」公開(11月20日)で、タランティーノ監督、ブラッド・ピット、ジュリー・ドレフュスらと初来日した。

　彼女は、話題作への出演が続き、国際的な活躍が期待される、フランス映画界若手女優の一人。