映画女優　キャサリン・キーナー　Catherine Keener

Catherine Keener　　

キャサリン・キーナー

本名： Catherine Ann Keener
生年月日： 1960年3月26日
出身地：米フロリダ州／マイアミ
身長： 173cm

　父親はアイルランド系、母親はレバノン系。マサチューセッツ州のウィートン・カレッジで英語と歴史を学び、卒業後にロサンゼルスで女優を目指すようになる。
　束縛されない自由な恋愛を望む若い男女の姿を描く、エドワード・ズウィック監督＆ロブ・ロウ、デミ・ムーア主演の1986年「きのうの夜は…」の端役で映画女優デビューを果たす。
　ロカビリー歌手になることを夢見る青年の姿を描く青春ドラマ、トム・ディチロ監督・脚本＆ブラッド・ピット主演の1991年の「ジョニー・スエード」でイヴォンヌ役を好演、注目される。
　1998年には、プロの銀行強盗と女連邦保安官の恋愛をスタイリッシュに描いたラヴ・サスペンス、スティーヴン・ソダーバーグ監督の「アウト・オブ・サイト」にアデル役で出演、ジョージ・クルーニー、ジェニファー・ロペスと共演した。
　翌1999年、スナッフ（殺人）フィルムの謎を追ってポルノ産業の世界に潜入した私立探偵の体験を通して、現代アメリカの暗部をえぐったスリラー、ジョエル・シューマカー監督＆ニコラス・ケイジ主演の「８ｍｍ」では、妻のエイミー役を好演している。
　そして同年、俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に入れる不思議な穴をめぐる、奇想天外なガジェット・ムーヴィー、スパイク・ジョーンズ監督の「マルコヴィッチの穴」で美人OLのマキシンを演じ、ジョン・キューザック、キャメロン・ディアスと共演。同作で、アカデミー賞助演女優賞に初ノミネートされた。
　その後も、インディー、メジャーを問わず様々な監督や俳優との共演で着実にキャリアを積み重ねていった。
　CGの女優を使って世界を熱狂させる映画監督の姿を描いた風刺コメディ、アンドリュー・ニコル監督・製作・脚本の2002年「シモーヌ」では元妻であったエレインを演じ、アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ、ウィノナ・ライダー、エヴァン・レイチェル・ウッドらと共演。
　国連を舞台に、一国の大統領暗殺計画をめぐって何者かに命を狙われることになった国連通訳の女性と、秘密を持つ彼女に疑いを抱きながらもその身を守るために行動する捜査官の姿をスリリングに描く、シドニー・ポラック監督の2005年「ザ・インタープリター」ではトッド・ウッズ捜査官役で出演、ニコール・キッドマンやショーン・ペンと共演している。
　そして同年、文学界に名を残す作家トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説の名作『冷血』を書き上げた6年間に迫るシリアスな伝記映画、ベネット・ミラー監督の「カポーティ」でネル・ハーパー・リー役を演じ、再びオスカーの助演女優賞にノミネートされた。
　最近では、アメリカでベストセラーとなった児童文学『パーシー・ジャクソン』シリーズを、「ハリー・ポッター」シリーズの第一弾と第二弾でメガホンを取ったクリス・コロンバス監督が映画化した奇想天外なファンタジー・アドベンチャー、クリス・コロンバス監督の2010年「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」にサリー・ジャクソン役で出演、ローガン・ラーマン、ユマ・サーマン、ピアース・ブロスナンらと共演している。
　彼女は、主役級での映画出演は少ないものの、脇役で光る役が多い個性派女優。

　私生活では、1990年に俳優のダーモット・マローニーと結婚し、息子が一人いるが2007年に離婚した。