映画女優　アンナ・カリーナ Anna Karina - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Anna Karina　　

アンナ・カリーナ

本名： Hanne Karen Blarke Bayer
生年月日： 1940年9月22日
出身地：デンマーク／コペンハーゲン
身長： 170cm

　コペンハーゲンのナイトクラブで年齢を偽って歌っていたが、18歳の時、短編映画に出演。その後フランス・パリに移り、『ELLE』など雑誌のモデルを経て、ピエール・カルダンのモデルとして活躍する。“アンナ・カリーナ”という芸名は、ファッションデザイナーのココ・シャネルがつけたと言われている。
　そして、映画監督ジャン＝リュック・ゴダールに見出され、カメラマン（兼スパイ）との恋を描いた、彼の作品1960年「小さな兵隊」でデビュー。しかし同作は、公開が禁止され、その後に主演したミシェル・ドヴィル監督作「今夜でなければだめ」が先に公開され一躍注目を集める。
　以後、“ゴダール作品”に数多く出演。二人は1960年に結婚し、1964年、ゴダールとふたりで映画製作会社“アヌーシュカ・フィルム”を設立、第一回作品は1964年「はなればなれに」である。
　1961年の「女は女である」でベルリン国際映画祭女優賞を受賞している。
　1962年「女と男のいる舗道」、1965年「アルファヴィル」、同年「気狂いピエロ」などの作品に出演し、気まぐれで男を振り回す新しいヒロイン像を確立した。
　しかし、美男俳優ジャック・ペランと恋に落ち、1965年にゴダールと離婚。それでも仕事上では二人のコンビは続き、アンナ・カリーナは“ヌーベルバーグ（1950年代後半にフランスで起こった若い映画作家たちによる前衛的な映画運動）女優”として数々の問題作に出演することになる。ゴダールとの最後の作品は20分の短篇1966年「未来展望」だった。1973年には監督業にも進出。その後の結婚歴は3回。
　フランスの作曲家セルジュ・ゲンズブールに歌をもらったミュージカル1966年「アンナ」と、カトリック侮辱といわれて未公開だった同年「修道女」は、日本では1996年にようやく初公開され、そこからにわかに“アンナ・カリーナ・ブーム”が起こった。日本には歌手として来日したりしたが、本人は『歌っていたけれど、歌手であったことはない』と発言。
　1970年代以降の出演作の大半は未公開だが、「美しき諍い女」のジャック・リヴェット監督が贈る、パリを舞台に境遇の異なる3人の女の子の自分探しの冒険をミュージカル風に描いた作品、1995年「パリでかくれんぼ」は久々の公開作となった。
　近年では、子供も大人も楽しめるハートウォーミングストーリー、フランスの名優リシャール・ベリの監督作2003年「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」でグロリア役を怪演している。　