映画女優　ジョエリー・リチャードソン Joely Richardson

Joely Richardson　　

ジョエリー・リチャードソン

本名： Joely Kim Richardson
生年月日： 1965年1月9日
出身地：英イングランド／ロンドン
身長： 175cm

　大女優ヴァネッサ・レッドグレイブを母に、監督のトニー・リチャードソンを父に、女優ナターシャ・リチャードソンを姉に持つ名門の出身。
　アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を学ぶ。ベルリン映画祭金の熊賞を受賞したデビッド・ヘアー監督の1985年「ウェザビー」で映画デビュー。その後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団し、「夏の夜の夢」や「マクベス」の舞台に立つ。
　往年のロマンティシズム漂う名作群の再現を狙ったかのように、オーソドックスな演出で迫る戦争スパイ・ラブ・ストーリー巨編、デヴィッド・セルツァー監督の1992年「嵐の中で輝いて」では、マイケル・ダグラス、メラニー・グリフィス、リーアム・ニーソンらと共演した。
　そして同年、これまで幾度となく映像化されてきたD・H・ロレンスの禁断の文学に、映像の異端派ケン・ラッセル監督が挑戦した問題作、「チャタレイ夫人の恋人」でチャタレイ夫人を演じたが、ヘア描写（ショーン・ビーンとの大胆なベッドシーン）で上映禁止になり話題に。同作は、そもそもTVミニシリーズと製作されたものを、監督自ら劇場用映画に再編集したもの。
　1994年には、実力を持ちながら運がなく失業状態の俳優がチャンスを掴むまでを描いたコメディ、ジェームズ・L・ブルックス監督＆ニック・ノルティ、アン・ヘッシュ共演の「ハリウッド・トラブル」に出演。
　1997年には、遭難した宇宙船を舞台にしたポール・アンダーソン監督のSFホラー「イベント・ホライゾン」に出演、サム・ニール, ローレンス・フィッシュバーンらと共演。
　アメリカ独立戦争を勝利に導いた愛国者の戦士の死闘を描くアクション・ロマン大作、ローランド・エメリッヒ監督の2000年「パトリオット」ではシャーロット・セルトン（亡き妻の妹）役を演じ、メル・ギブソンと共演。
　192億円のダイヤモンドを巡る、今なお謎が残るフランス最大のスキャンダルを映画化したサスペンスミステリー、チャールズ・シャイヤー監督＆ヒラリー・スワンク主演の2001年「マリー・アントワネットの首飾り」では、王妃マリー・アントワネットを演じた。
　近年は、セクシーなマイアミ、サウスビーチを舞台に、美容整形のうわべだけの世界の内側に切りこむドラマ、2003年からのTVシリーズ「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」に主人公の妻ジュリア・マクナマラ役で出演している。同作は、セックス描写や生々しい手術シーンが多く、米国のテレビの内容を監視する非営利団体などから批判を受け、そのためこのドラマのスポンサーを降りる企業も現れ話題に。2007年秋よりシーズン5の放映が予定されている。
　彼女は、気丈で気品のある大人の演技に定評がある。

　私生活では、映画プロデューサーのティム・ビーヴァンと1992年1月に結婚。女児をもうけるが、2001年7月に離婚。