映画女優　バーバラ・ハーシー　Barbara Hershey

Barbara Hershey　　

バーバラ・ハーシー

本名： Barbara Lynn Herzstein
生年月日： 1948年2月5日
出身地：米カリフォルニア州／ハリウッド
身長： 168cm

　父親はユダヤ系、母親はアイルランド系。ハリウッドで生まれ育った彼女は、子供の頃から女優になりたかったという。
　高校生のときにスカウトされて1966年にTVシリーズ「ギジェットは15歳」で女優デビュー。映画デビューは1968年。ちょうどその頃ニュー・シネマの風が吹き始め、ヒッピー風でキツイ顔立ちのキャラクターがうけて多数の作品に出演。
　子供ができない夫婦に頼まれ、金のために奥さんに代わって子供を産んでやるドライな現代娘が、赤ちゃんが体内で育って行くに従い自然に母性にめざめていく過程を描く、ジェームズ・ブリッジス監督の1970年「受胎の契約／ベビー・メーカー」では主人公のティッシュ・グレイを演じ、ベルギー映画祭で主演女優賞を受賞。
　そして1982年には、霊体にレイプされるというショッキングな実話を基に製作されたオカルト・ホラー、シドニー・J・フューリー監督の「エンティティー／霊体」で見えない存在にレイプされる迫真の演技を披露、アヴォリアッツ映画祭で主演賞を受賞。
　その後、プロ野球の選手を志した男の半生を描く野球映画、バリー・レヴィンソン監督の1984年「ナチュラル」ではセクシャルな女ハリエット役で出演、ロバート・レッドフォード、ロバート・デュヴァル、グレン・クロース、キム・ベイシンガーらと共演している。
　1987年には、アンドレイ・コンチャロフスキー監督＆原作＆脚本のドラマ映画1987年「或る人々」の演技が高く評価されてカンヌ国際映画祭で女優賞を獲得した。
　そして、南アフリカのアパルトへイト問題を、一人の少女の目を通して描く、クリス・メンゲス監督の1988年「ワールド・アパート」でも母親ダイアナを演じて2年連続でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞している。
　1990年には、1950年代のラジオ局を舞台に、脚本家とニュースライタートその叔母が繰り広げるヒューマン・コメディ、ジョン・アミエル監督の「ラジオタウンで恋をして」でジュリアを演じ、キアヌ・リーヴス、ピーター・フォークらと共演した。
　1993年には、ロサンゼルスを舞台に、日常生活に疲れた平凡な男が理性を失い、数々の事件を起こしていく姿を描くサスペンス・スリラー、ジョエル・シューマカー監督の「フォーリング・ダウン」でマイケル・ダグラスの別れた妻のベス役を好演している。
　1996年には、19世紀の保守的な社会の中で、自由で誠実に生きようとした女性の冒険と苦難を描く大河ロマン、ジェーン・カンピオン監督の「ある貴婦人の肖像」に貴婦人マダム・マール役で出演、ニコール・キッドマン、メアリー＝ルイーズ・パーカーらと共演している。
　近年では、モダン・ホラーの帝王スティーヴン・キングの短編「ライディング・ザ・ブレット」を、キングの盟友ミック・ギャリス監督が映画化した2004年「ライディング・ザ・ブレット」に脳卒中で倒れた母・ジーン役で出演。
　彼女は、テレビ出演も多く、ゴールデングローブ賞やエミー賞の受賞歴もある実力演技派の女優。

　私生活では、デビッド・キャラダインとの間に一児ある。1992年に結婚しているが翌年に離婚。現在は21歳年下のイギリス人俳優ナヴィーン・アンドリュースと暮らしている。