映画女優　ジェラルディン・ペラス　Geraldine Pailhas

Geraldine Pailhas　　

ジェラルディン・ペラス

生年月日： 1971年1月8日
出身地：フランス／マルセイユ

　彼女は、ダンサーを目指していた。しかし、自分の半生のミュージカル化のためにマルセイユにやって来たイヴ・モンタンをめぐる人々の姿を描いた、ジャック・ドゥミ監督の1988年「想い出のマルセイユ」で映画デビューをした。
　1991年には、クロード・ピノトー監督の「La Neige et le feu」に出演し、セザール賞有望若手女優賞を受賞。一躍、注目を集める存在に。
　1992年には、気ままに生きる青年と、彼を慕う少年が、謎めいた老人と共に不思議な旅をする姿を描くロード・ムーヴィー、ジャン＝ジャック・ベネックス監督の「IP5 愛を探す旅人たち」にグロリア役で出演、再びイヴ・モンタンと共演。
　現代のNYに現れた、伝説の伊達男ドンファンを名乗る正体不明の青年の華麗な恋の遍歴を描いた、ジェレミー・レヴィン監督の1995年「ドンファン」ではドンナ・アナ役を演じ、ジョニー・デップやマーロン・ブランド、フェイ・ダナウェイなど大物俳優との共演を果たしている。
　モーリス・ピアラ監督が自身をモティーフに書いた脚本を映画化した半自伝的な映画、1995年「パパと呼ばないで」では、ジェラール・ドパルデューの妻役を体当たりで演じた。
　2003年には、「Le Cout de la vie」での好演が認められ、セザール賞の助演女優賞にノミネート。
　2004年には、一組の夫婦の崩壊から出会いに向けての5つのエピソードを、時間軸をさかのぼって描いたラヴ・ストーリー、フランソワ・オゾン監督の「ふたりの5つの分かれ路」にヴァレリー役で出演。
　そして同年には、新しい形で“死者の蘇生”について描いた人間ドラマ、ロバン・カンピヨ監督の話題作「奇跡の朝」にも出演している。
　2005年には、極力デジタル処理を排し実写映像にこだわった、ジェラール・ピレス監督＆ブノワ・マジメル主演のスカイアクション「ナイト・オブ・ザ・スカイ」にマエル・コスト役で出演。
　近年では、大切な人の死によってそれまで疎遠だった“ファミリー”が再び集い、新しいスタートを切る人間讃歌、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアールら豪華キャストが話題になった、ティエリー・クリファ監督の2006年「輝ける女たち」でマリアンヌを演じている。この作品は、夫のクリストファー・トンプソンが脚本を書いている。
　彼女は、“優雅さ”と“強さ”と“美しさ”を兼ね備えたフランス映画界の実力派女優。

私生活では、俳優で脚本家のクリストファー・トンプソンと結婚し、2人の子供をもうけた。