映画女優　ケリー・フォックス Kerry Fox - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Kerry Fox　　

ケリー・フォックス

生年月日： 1966年7月30日
出身地：ニュージーランド／ウェリントン

　幼い頃から映画、テレビに出演。大学中退後、皿洗いなどで生計を立てていたが、女優の夢を捨てきれず、演劇学校に入学。
　在学中に、繊細な感性を持つ赤毛の少女ジャネットの、傷つき悩みながらも大人へと成長していく姿を描いた、ジェーン・カンピオン監督の1990年「エンジェル・アット・マイ・テーブル」の女流作家（ジャネット）役をオーディションで手に入れ、その演技が高く評価される。同作は、1990年ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した。
　アメリカ制作のテレビ・ドラマなどに出演した後、突然手にした大金によって均衡を崩していく三人の男女の関係をスタイリッシュな映像と絶妙の語り口で描いたサスペンス・スリラー、ダニー・ボイル監督の1994年「シャロウ・グレイブ」で再度注目を集める。同作では、医者のジュリエット役で出演、ユアン・マクレガー、クリストファー・エクルストンらと共演。
　1997年には、内戦下のサラエボを舞台に、イギリス人ジャーナリストの葛藤を描いた、マイケル・ウィンターボトム監督の1997年「ウェルカム・トゥ・サラエボ」にジェーン役で出演、スティーブン・ディレーン、マリサ・トメイらと共演した。
　そして、現代の吸血鬼が愛と生の間で揺れ動く様を描いた異色ミステリー、レオン・ポーチ監督＆美貌の演技派ジュード・ロウ主演の1998年「クロコダイルの涙」では、マリアを演じている。
　冬のロンドンを舞台に、素性も明かさず言葉も全く交わさず、ただ肉体の愛をまさぐるだけだった男女の関係が、あることをきっかけに徐々に親密な愛へと変化していくまでを描いた、パトリス・シェロー監督＆マーク・ライランス共演の官能ラブストーリー2000年「インティマシー／親密」では、2001年ベルリン映画祭主演女優賞を獲得、演技派女優として高い評価を得た。
　その後、諜報機関とテロリストの頭脳戦と銃撃戦を描く本格アクション大作、ジョン・グレン監督の2001年「ネバー・セイ・ダイ」に出演、クリストファー・ランバートと共演。
　近年では、ブライアン・ギルバート監督のキリスト教がらみの謎解きホラー2002年「ギャザリング」で村の女性役を演じ、旅行者役のクリスティーナ・リッチと共演している。