映画女優　ヴェラ・ファーミガ　Vera Farmiga - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Vera Farmiga　　

ヴェラ・ファーミガ

本名： Vera Ann Farmiga
生年月日： 1973年6月8日
出身地：米ニュージャージー州／パイサック
身長： 170cm

　ニュージャージー州パイサックで生まれ、クリフトンで育つ。7人兄弟の2番目。両親はウクライナ移民で、6歳まで英語教育を受けずに育った。
　当初は検眼士を志していたが、シラキュース大学で演劇を学ぶ。1996年のブロードウェイでの初舞台でプロの女優としてのキャリアをスタートさせる。
　テレビでのデビューは、翌1997年で、アドベンチャー・ドラマ「Roar」で、ヒース・レジャーの相手役を務める。この作品で共演したセバスチャン・ロッシェと結婚したが、2005年に離婚。
　映画での実質的なデビューとなるのは、麻薬所持で死刑判決を受けた友人を救うため、自分の自由を放棄すべきか否か、苦悩する主人公の姿を描く、ジョセフ・ルーベン監督のサスペンス1998年「リターン・トゥ・パラダイス」で、ヴィンス・ヴォーンやアン・ヘッシュらと共演した。
　その後、天才的な金庫破りが、かつての栄光を再び夢見て犯罪にのめり込んでゆくクライム・サスペンス、マイルズ・コーネル監督の2000年「デッド・レイン」でクリストファー・ウォーケンの娘を演じた。
　同年には、秋から冬へと移ろいゆくニューヨークで育まれた年齢差を越えたラブストーリー、ジョアン・チェン監督＆リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー共演の「オータム・イン・ニューヨーク」でリチャード・ギアの娘役で出演した。
　2001年には、アメリカにおける犯罪とメディアの関係に切り込んだサスペンスでロバート・デ・ニーロ、エドワード・バーンズ共演の話題作、ジョン・ハーツフェルド監督の「15ミニッツ」に出演している。
　そして、2005年の「Down to the Bone」では、2人の男の子を育てながら、コカイン中毒から抜け出そうとする若い母親を演じて賞賛され、サンダンスの審査員特別賞、LA批評家協会賞女優賞など多くの主演女優賞に輝き、頭角を現わすことになる。
　同年には、警察に潜入したマフィアの男と、マフィアに潜入した警察の男、そんな対照的な2人を待ち受ける皮肉な運命をスリリングに描く、マーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」でヒロイン（マドリン）の座を射止め、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンらとの共演を果たした。
　一丁のリボルバーとロシア人少年をめぐり、ニュージャージーの夜の街でマフィアや汚職警官、売春婦らの運命が交錯するサスペンス・アクション、ウェイン・クラマー監督の2006年「ワイルド・バレット」ではギャングの妻テレサ・ガゼル役を演じた。
　同年、現代のロンドンを舞台に、それぞれに問題を抱えた子供との関係に苦悩する2人の女性と、そんな2人と恋に落ちたひとりの男の葛藤を描いたドラマ、アンソニー・ミンゲラ監督の2006年「こわれゆく世界の中で」に娼婦のオアーナ役で出演、ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライト・ペンらと共演。
　2008年には、ナチス将校を父親に持つドイツ人少年と強制収容所内のユダヤ人少年との友情と哀しい運命を描いた、マーク・ハーマン監督・脚本・製作総指揮の人間ドラマ「縞模様のパジャマの少年」にナチ将校の妻役で出演している。
　そして出産後に出演した、人と関わりを持つことを避けてきた男が、さまざまな出会いを通して変化してゆくさまを描く、ジェイソン・ライトマン監督＆ジョージ・クルーニー主演の人間ドラマ2009年「マイレージ、マイライフ」で出張の達人同士(同志)として、主人公と意気投合するビジネスウーマン、アレックス・ゴーラン役を演じ、ゴールデングローブ賞助演女優賞およびアカデミー助演女優賞にノミネートされた。

　私生活では、1997年にフランス人俳優のセバスチャン・ロッシェと結婚したが、2005年に離婚。2008年9月にミュージシャンのレン・ホーキーと再婚、2009年には男の子を出産した。