映画女優　エミリー・ワトソン Emily Watson - ロンリーBIGI　［LONELY-BIGI］

Emily Watson　　

エミリー・ワトソン

本名： Emily Anita Watson
生年月日： 1967年1月14日
出身地：イギリス/ロンドン
身長： 173cm

　父親は建築家、母親は教師という家庭に生まれる。ブリストル大学で英文学を専攻したが、演技に興味をもち大学院で演劇を学ぶ。卒業後、イギリスの舞台で活躍。
　29歳のとき、オーデションを受けて、プロテスタント信仰が根強く残っていた1970年代のスコットランドを舞台に、事故で不能になってしまった夫と、そのために他の男を誘惑していく妻による愛の形を濃密に描いたラヴロマンス、ラース・フォン・トリアー監督の1996年「奇跡の海」で主演を務め、映画デビューを飾る。悲しいほどに純粋な愛を貫き通す女性を演じて絶賛され、いきなりアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞ノミネート、N.Y.映画批評家協会賞最優秀女優賞などを受賞し、一躍注目される。同作は、1996年カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを獲得している。
　28歳の若さで不治の病に冒され、第一線を退いた伝説の天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯を描いた感動ドラマ、アナンド・タッカー監督＆レイチェル・グリフィス共演の1998年「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」では、天才チェリストを熱演し、再びアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、演技力が絶賛された。
　また、ミリオン・セラーとなったフランク・マコートの自伝的小説を映した映画化した、ニューヨークから祖国に戻ったアイルランド移民の一家の運命を、長男フランクの視点で見つめるヒューマンな感動作、アラン・パーカー監督の同年「アンジェラの灰」でもアンジェラを演じ、イギリス・アカデミー賞他にノミネートされている。
　天才チェスプイレヤーと彼を支える令嬢の切ないラヴ・ストーリー、マルレーン・ゴリス監督の2000年「愛のエチュード」では、天才チェスプレイヤーを愛し抜く亡命貴族ナターリアを強く、気高く演じ、映画界に欠かせない実力派女優の一人に。
　その後はハリウッドにも進出し、殺人鬼と元FBI捜査官の駆け引きを描くサイコ・スリラー、ブレット・ラトナー監督のハリウッド大作2002年「レッド･ドラゴン」では、レイフ･ファインズ扮する猟奇殺人犯に、そうとは知らずに好意を寄せる盲目の女性を演じ、作品の世界的なヒットとともに知名度を高めた。
　近年では、運命の出会いを果たした編集者と二人三脚で世界的名作を生み出すポターの逸話を2人の恋愛を絡めて描いた、クリス・ヌーナン監督の2006年「ミス・ポター」にポターの親友役で出演し、レニー・ゼルウィガー（ポター）、ユアン・マクレガーらと共演している。
　彼女は、極めて難易度の高い役柄などを好んで演じ、実力演技派女優としての評価を定着させている。

　私生活では、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで出会った俳優のジャック・ウォーターズと1995年に結婚。2005年秋にはに長女が誕生した。プロサッカーチーム・アーセナルのサポーターとしても知られている。