映画女優　アリソン・エリオット Alison Elliott

Alison Elliott　　

アリソン・エリオット

生年月日： 1970年5月19日
出身地：米カリフォルニア州／サンフランシスコ
身長： 173cm

　父はコンピュータ関連会社の重役、母は看護学校の教師。家族と日本に在住していた８歳の頃、デパートのモデルをやったのをきっかけに、帰国後、１４歳から本格的にモデル業を始める。その後、パリ、ニューヨーク、東京で売れっ子モデルとして活躍。
　1988年には、ＴＶ番組「リビング・ルーム」に出演し、女優業も始める。
　悪い飼い主からお金や宝石を盗むテクニックを教え込まれた天才猿と、彼を拾ったかわいい少女が巻き起こす騒動を描くファミリー・コメディ、フランコ・アムーリ監督の1993年「ゆかいな天使（ペット）　トラブるモンキー」でソーラ・バーチ、ミミ・ロジャースらと共演、映画デビューを果たす。
　翌1994年には、伝説の保安官ワイアット・アープの人生を知られざる側面から描いた大作ウエスタン、ローレンス・カスダン監督の「ワイアット・アープ」にルー・アープ役で出演、ケヴィン・コスナー、デニス・クエイド、ジーン・ハックマン、イザベラ・ロッセリーニらと共演している。
　1995年には、現金強奪計画に加担するが、得体の知れない深層心理に突き動かされ、運命の罠へと嵌まっていく男を、時間軸を交錯させ、スタイリッシュに描いたスリラー、ロバート・シオドマーク監督の「蒼い記憶」で主人公の妻レイチェル役をヌードも披露して熱演、ピーター・ギャラガー、エリザベス・シューらと共演した。
　そして1996年には、さびれた町にやって来たよそ者の少女が、しだいに人々の傷ついた心を癒していく様を描くヒューマンドラマ、リー・デイヴィッド・ズロートフ監督・脚本の「この森で、天使はバスを降りた」で刑務所から出所した少女パーシーを熱演をした。同作は、サンダンス映画祭で話題となり、彼女もブレイクを果たした。
　1997年には、ヘンリー・ジェイムズの代表作を映画化、20世紀初頭のロンドンとヴェネツィアを舞台に、新時代の波に揺れる恋人たちの愛憎劇を描いた文芸ロマン、イアン・ソフトリー監督のコスチューム劇「鳩の翼」で若くして人生を諦観している聖母のようなアメリカ人女性ミリーを演じ、ヘレナ・ボナム＝カーター、シャーロット・ランプリングらと共演、高い存在感を放った。
　1998年には、アイルランドの荒涼とした風景をバックに、現代によみがえった魔女の恐怖を描くオカルト・スリラー、マイケル・アルメレイダ監督・脚本＆クリストファー・ウォーケン共演の「メビウス」で魔女ノーラを演じている。
　2004年には、10年前に夫を亡くした女性の前に、夫の生まれかわりだという10歳の少年が現れるミステリアス・ドラマ、ジョナサン・グレイザー監督の「記憶の棘」にローラ役で出演、ニコール・キッドマン、ローレン・バコール、アン・ヘッシュ、ダニー・ヒューストンらと共演。
　近年では、アメリカ西部開拓時代の伝説的アウトローにして、いまなお南部の人々に愛される英雄ジェシー・ジェームズと、彼を慕いながらも最終的に彼を背後から撃ち殺した卑怯者としてその名を残すロバート・フォードとの切なくも皮肉な運命を、荒涼とした西部の美しい風景と共に描くウエスタン・ドラマ、アンドリュー・ドミニク監督の2007年「ジェシー・ジェームズの暗殺」にマーサ・ボルトン役で出演、ブラッド・ピット、サム・シェパード、メアリー＝ルイーズ・パーカー、ズーイ・デシャネルらと共演している。