映画女優　マリ＝ジョゼ・クローズ　Marie-Josee Croze

Marie-Josee Croze　　

マリ＝ジョゼ・クローズ

生年月日： 1970年2月23日
出身地：カナダ／ケベック州モントリオール
身長： 168cm

　1993年に映画デビュー。2000年には、運命の渦に巻き込まれていく女の姿を描いた、デニ・ヴィルヌーヴ監督の官能サスペンス「渦～官能の悪夢～」でブティックのオーナーでもあるヒロインのビビアン役で主演、裸体を披露した。
　2002年には、実際に虐殺で母を亡くした亡命画家アーシル・ゴーキーの『芸術家と母親』をモチーフに過去と現在を交錯させ壮大なスケールで描く、アトム・エゴヤン監督の「アララトの聖母」に未亡人の二度目の夫の娘シリア役で出演。
　同2002年には、人々が殺し合う荒廃した近未来を舞台に、3人の選ばれし女性の活躍を描いたSFサスペンス、カリム・フセイン監督の「アセンション　終焉の黙示録」に主演、バーバラ・ユーリッチ、イローナ・エレキンらと共演した。
　そして、病床に伏す偏屈な父と、彼を看取る家族や友人たちとの最後のひとときをユーモア溢れるタッチで描く、ドゥニ・アルカン監督の2003年「みなさん、さようなら」ではナタリー役を演じ、カンヌ国際映画祭女優賞を受賞。同作では、レミー・ジラール、ステファン・ルソー、マリナ・ハンズらと共演している。
　また同年には、極限状況に置かれた人間の心理を浮き彫りにした、奇才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督による異色のサスペンスミステリー「NOTHING　ナッシング」にも出演している。
　2005年には、1972年のミュンヘン・オリンピックで起きたパレスチナ・ゲリラによるイスラエル選手殺害事件とその後のイスラエル暗殺部隊による報復の過程をリアルかつ緊迫感のあるタッチで描いた衝撃の問題作、スティーヴン・スピルバーグ監督＆エリック・バナ、ダニエル・クレイグ共演の「ミュンヘン」でオランダ人暗殺者ジャネットを演じ、短い出番ながら強い印象を残した。
　2007年には、42歳という働き盛りに突然の病に倒れ、身体の自由を奪われてしまったELLEの元編集長ジャン＝ドミニク・ボビーが、全身の中で唯一動く左目の瞬きだけで綴った奇跡の自伝ベストセラーを映画化した感動ドラマ、ジュリアン・シュナーベル監督の「潜水服は蝶の夢を見る」にアンリエット・デュラン役で出演、エマニュエル・セニエ、マリナ・ハンズらと共演。
　近年では、祖母、母、娘三代にわたる女性たちそれぞれの悩みや互いの愛憎を、祖母の失踪の真相というミステリー要素を盛り込みつつ繊細に綴る女性ドラマ、フランスの若手女性監督ジュリー・ロペス＝クルバルの2009年「隠された日記　母たち、娘たち」にルイ役で出演、大女優カトリーヌ・ドヌーヴやマリナ・ハンズらと共演している。

　彼女は、パリに在住、フランス映画界そして国際的に活躍中。また、フランス語と英語を喋れることから、今後も幅広い活躍が期待されているフランス女優。