映画女優　パトリシア・クラークソン Patricia Clarkson

Patricia Clarkson　　

パトリシア・クラークソン

本名： Patricia Davies Clarkson
生年月日： 1959年12月29日
出身地：米ルイジアナ州／ニューオーリンズ
身長： 165cm

　10代から学校演劇の舞台に立つ。ルイジアナ州立大学でスピーチを学んだ後、ニューヨークのフォーダム大学演劇科に転校し、首席で卒業。その後、イェール演劇学校で学び、美術学修士号を取得。ニューヨークで舞台俳優としてデビュー。
　アル・カポネの逮捕に挑むアメリカ財務省捜査官エリオット・ネスらを描いた、ブライアン・デ・パルマ監督の1987年「アンタッチャブル」でエリオット・ネス（ケヴィン・コスナー）の妻役で映画デビュー。同作では他に、ショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロ、アンディ・ガルシアらと共演。この映画で、ショーン・コネリーが第60回（1987年度）アカデミー賞助演男優賞、第45回（1987年度）ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した。
　アートを題材に愛と野心の間で揺れる女性の生き方を描いたドラマ、リサ・チョロデンコ監督の1998年「ハイ・アート」ではレズシーンも演じ、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。
　そして、奇跡の力を持つ黒人死刑囚と彼を見守る看守たちの姿を描いたヒューマン・ドラマ、フランク・ダラボン監督＆トム・ハンクス主演の1999年「グリーン・マイル」では、サターン賞助演女優賞。
2001年には、友人の別荘に向かう道中に車で鹿をはねてしまったことから、恐怖に襲われる一家を描いた新感覚スリラー映画、ラリー・フェセンデン監督の2001年「チル CHILL」で、濡れ場も演じた。
　1950年代のハリウッドのメロドラマを意識したタッチで、同性愛や人種差別の問題を描き出した、トッド・ヘインズ監督の2002年「エデンより彼方に」にエレノア役で出演、ジュリアン・ムーア、デニス・クエイドらと共演。同作で、ニューヨーク映画批評家協会賞とナショナル・ソサエティ・オブ・フィルム・クリティックス賞の助演女優賞受賞。
　ピーター・ヘッジズ監督の2003年「エイプリルの七面鳥」では、ケイティ・ホームズと犬猿の母娘役で火花を散らした。同作でもアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされた。
　同じ年の「The Station Agent」でも数々の賞賛を受けた（両作と「All the Real Girls」を加えた3作がその年のサンダンス映画祭でプレミア上映されている。クラークソンはこの3作品の演技で審査員特別賞を受賞した）。
　近年では、傑作として名高い49年製作の同名作品をリメイクした社会派ドラマ、スティーヴン・ゼイリアン監督＆脚色の2006年「オール・ザ・キングスメン」で、メリル・ストリープが演じる予定であった秘書のサディ役を演じ、ショーン・ペン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、アンソニー・ホプキンスら豪華キャストと共演している。
　また、ロサンゼルス郊外の町パサディナで葬儀屋を営むフィッシャー一家を中心に、一見普通の家族の裏に潜む問題、死による喪失と嘆き、それを乗り越えての再生を描いた、アメリカのテレビ局HBOで2001年から2005年まで放映されたTVシリーズ「シックス・フィート・アンダー」にもゲスト出演し、エミー賞を二度受賞している。