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Francoise Arnoul  

フランソワーズ・アルヌール



本名: Francoise Gautsch
生年月日: 1931年6月3日
出身地: アルジェリア/コンスタンティーヌ

ブリジット・バルドーが登場するまで1950年代のフランス映画界でもっともセクシーだった女優!

 幼い頃から映画女優に憧れ、高校卒業後、ボーエル・テロン夫人の演劇研究所で演技を学ぶ。1949年ウィリー・ロジェ監督「LEPAVE」で主演デビュー。以降、お色気たっぷりに男を誘惑する娘役を演じて人気を得る。そのふっくらとした頬と小柄な身体で魅力をふりまき、フランスのセクシー女優トップの座に君臨した。
 主な映画出演歴は、暗い過去のため、愛し合いつつも結ばれずに別れ去った若き男女の悲恋物語、アンリ・ヴェルヌイユ監督の1955年「過去を持つ愛情」に、元パリの香水売り子カスリーン役で出演。
 パリの名物“ムーラン・ルージュ”の誕生を描いたジャン・ルノワールの傑作オペレッタ、同年「フレンチ・カンカン」では、フレンチ・カンカンの踊り子ニニを可憐に演じている。彼女は健気にもほとんどスタントなしで踊りのシーンをこなした。
 アンリ・ヴェルヌイユ監督のメロドラマの佳作同年「ヘッドライト」では、ジャン・ギャバンと恋に落ちる女中のクロチルドを艶めかしく演じた。
そして翌1956年には、クリスマスをひかえたパリのホテルを舞台に、貧しい男女のロマンスを描いたファンタスティック・コメディ、アンリ・ヴェルヌイユ 監督の「幸福への招待」でシャルル・ボワイエと共演した。
 双子のようにそっくりな男が巻き起こす騒動を描いた、マルセル・カルネ 監督のロマンチック・コメディ同年「遥かなる国から来た男」では、ジルベール・ベコーと共演。
 第二次大戦下のパリで行われたレジスタンス活動に材をとった、アンリ・ドコアン監督の1958年「女猫」では、“女猫”と呼ばれ国際スパイとして暗躍する美しい女スパイを演じた。同作では、文字通り“猫”のような目で街を駆け抜ける彼女の小柄な姿が印象的。
 1977年には、人生に成功しそうになると、すぐにつまずき、またもとの生活に戻ってしまう二人を描くライト・コメディ、ジャック・ルーフィオ監督の「イザベル・アジャーニの 女泥棒」に出演。
 1950年代から1970年代半ばにかけ数多くの名作に出演。1980年代に映画出演は減少し、活躍の場はTVとなるが、1990年代以降再び映画に出演している。




1949 我々はパリへ行く
1952 禁断の木の実
1953 肉体の怒り
1953 上級生の寝室
1953 女性の敵
1954 寝台の秘密
1955 過去を持つ愛情
1955 ナポレオン
1955 フレンチ・カンカン
1955 ヘッドライト
1956 遙かなる国から来た男
1956 幸福への招待
1957 グランド・カナル 大運河
1958 女猫
1959 学生たちの道
1959 爪を磨く野獣
1962 パリジェンヌ
1962 フランス式十戒
1963 ダイヤモンドに手を出すな
1965 七人目に賭ける男
1977 イザベル・アジャーニの 女泥棒
1987 夜のアトリエ


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