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Victoria Abril  

ヴィクトリア・アブリル



本名: Victoria Merida Rojas
生年月日: 1959年7月4日
出身地: スペイン/マドリード
身長: 159cm

 国際的にも活躍するスペインの大女優。風変わりな役柄でも積極的にこなす。ダンスを学んでいたが演技に転向し、1974年にデビュー。同郷のペドロ・アルモドヴァル監督の1989年「アタメ」や1991年「ハイヒール」、1993年「キカ」といった作品で知られている。また、フランスやイタリアの作品にも出演している。

 1976年にポルトガルで映画デビュー。イギリス映画出演後、1980年にフランス映画界に進出。
 波止場の裏町を舞台に、貧しい若者の愛を求める姿を描く、ジャン・ジャック・ベネックス監督&ジェラール・ドパルデュー、ナスターシャ・キンスキー共演の1983年「溝の中の月」でベラを演じ、セザール助演女優賞にノミネート。
 そして、一見幸福そうに生活している美貌の英国大使館員夫人とマックスという名のオスのチンパンジーの愛情、周囲の困惑を描く、大島渚監督&シャーロット・ランプリング共演の1985年「マックス・モン・アムール」では、ストリート・ガールのマリアを演じた。

 ベドロ・アドモパドル映画では、精神病院に入退院を繰り返す男の一方的な求愛を受けたポルノ女優が、やがてその異常な愛を受け入れてゆくまでを描く奇想天外なラブ・ストーリー、1990年「アタメ」で元娼婦のポルノ女優マリーナ役で主演、アントニオ・バンデラスと共演している。
 1991年「ハイヒール」では、母の愛に飢え、複雑な葛藤を内包する、エキセントリックな娘レベーカ役を見事に演じた。
 そして、フィルムノワール、喜劇、サイコドラマをそれぞれ体現している登場人物たちの間をひとり、純真無垢な女性キカが彷徨する、1993年「キカ」では、女性レポーターのアンドレアを演じている。

 フランコ政権下のスペインで、3人の男女の間で繰り広げられる、愛と嫉妬が渦巻く人間ドラマ、ビセンテ・アランダ監督の1991年「アマンテス/愛人」では下宿の未亡人ルイサを演じ、ベルリン映画祭主演女優賞を手にした。
 1995年には、結婚に夢やぶれたヒロインがひょんなことから戦う女に変身し、たくましく生きてゆく姿をアクション・タッチで描いた一編、アグスティン・ディアス・ヤネス初監督作「死んでしまったら私のことなんか誰も話さない」で、美しく優しい天国の使者(売春婦グロリア)を見事に演じた。“ユニークなくらい特別の才能を備えた女優”と監督は大絶賛。
 近年では、天国の使者と地獄の使者が、地上にいる一人の男の魂を巡って様々な駆け引きとバトルを繰り広げる奇想天外なコメディ、アグスティン・ディアス・ヤネス監督の2001年「ウェルカム!ヘヴン」でクラブ歌手ロラを演じ、久々にスペイン映画に出演したぺネロぺ・クルス(カルメン)やファニー・アルダン(マリーナ)と共演している。
 私生活では、2度結婚。また、撮影監督のジェラール・ド・バティスタとの間に息子が二人いる。



1981 荒野の復讐
1982 溝の中の月
1984 わが父/パードレ・ヌエストロ
1984 オン・ザ・ライン
1986 マックス、モン・アムール
1988 凶弾
1989 ボルテージ
1989 アタメ
1990 アマンテス/愛人
1991 パリの天使たち
1991 ハイヒール
1993 危険な欲望
1993 キカ
1994 ジミー・ハリウッド
1995 彼女の彼は、彼女
1995 死んでしまったら私のことなんか誰も話さない
1995 リベルタリアス/自由への道
1999 スカートの奥で
2000 101レイキャヴィーク
2001 ウェルカム!ヘヴン

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